経営者に必勝パターンはない!毎日がチャレンジ


経営者の悩みは経営者だけが知っている

規模や業種が違っていても、経営者の悩みはほぼ似たようなものです。明日は、1か月後は、1年後はどんなマーケットになっているか、部下のやる気を引き出すにはどうすればいいのか、資金繰りの心配から離れる手立てはないのか、自分の後継者は一体だれにすればいいのか。これは創業者であろうと、二代目経営者であろうと、上場企業のトップに上り詰めた人でも、そこは共通しています。だから地域の商工会や金融機関では経営者の悩みをキャッチして、様々なテーマでセミナーを開いたり、交流会を開催して、その悩みを語り合う場を積極的に設けています。部下や家族の前では吐けない本音をさらけ出すことができれば少しは肩の荷もおりるし、論点を整理して他人に話すことで、新たな解決策がひらめくことも期待できます。

大経営者、名経営者にたどり着く王道はない

創業者はカリスマ視されることが多く、また中興の祖とあがめられる人もよくいます。しかし何かを成し遂げた人は、夢中になって目の前の問題に取り組んだ結果、成果を叩き出したケースがほとんどです。経営も経験を積んで上達する一面はありますが、何が正解か分からない中で試行錯誤を繰り返して、ベストプラクティスを発見したということです。経営方針や経営者の心構えはとても大事ですが、社員と共有する企業理念の策定と、トップに立つ者としての自戒は、また分けて考えるべきです。目の前で起きていることから目を背けることなく、フィードバックされた情報を更新しながら新たな解決策を日々探ることしか、経営を成功させる近道はないでしょう。その意味では、事実に対して謙虚であり続けることは、経営者に求められる素養の一つかもしれません。

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